スーファミのサッカーゲームを中古で買うと低確率でアダルトゲームが混ざっているかもしれない
みなさんもリサイクルショップなどで古いゲームソフトを買うことがあると思いますが
「ジーコサッカー」を買うときは注意が必要です。
たわむれで買っただけなのに、マジか…マジか…! pic.twitter.com/Ha7JzHHOkQ
— とく村長たん(アザラ新連載) (@tokucho2) July 2, 2020
こんなツイートを見かけたので近縛会としてもスルーするわけには行かないなと思い今回記事を書かせていただきました。
まず、ジーコサッカーについて説明させていいただくと、
1994年に発売されたサッカー選手ジーコ監修という触れ込みのサッカーゲームで
発売まもなくしてワゴンセール行きとなり、中古品が数十円で叩き売られていたというとんでもないクソゲーです。ちなみに開発はあのEA。
そんなクソゲーに目をつけたのがスーファミでアダルトゲームの販売を企んでいた西武企画という会社(開発は別だったはず…資料見つからず)。
発売日前に余剰在庫となったジーコサッカー(新品 希望小売価格9800円)を一本300円で問屋から買いたたき分解、改造してラベルを貼り、非公式アダルトソフト「SM調教師 瞳」として発売しました。
このやる気のないラベル(笑)
せめてジーコ剥がしてあげればいいのに…
当時、任天堂はソフトのコピー対策と非公式ソフトが勝手に発売されるのを防ぐためにゲームカートリッジの基盤に特殊なコピーガードICを搭載しており、そのICを認証できなければゲームを起動することができませんでした。
しかし、ジーコサッカーの異常な暴落によって非公式メーカーが低コストで公式のカートリッジのケースと基盤、そしてコピーガードICを一度に入手できる想定外の事態が発生したのです。
こうして任天堂の防御壁は崩れ、多くのジーコサッカーがアダルトソフト「SM調教師 瞳」として生まれ変わったのでした。
ちなみに現在ではこのコピーガードICは数百円のPICマイコンで再現可能ですが、ブックオフでジーコサッカーを買ってきたほうがだんぜん安上がりです。
こうして販売された「SM調教師 瞳」のいくつかは購入者によって薄っぺらいゴミみたいなラベルが剥がされ普通のジーコサッカーに擬態した状態で中古市場へ流れていきました。
ジーコサッカーの現在の市場価値は50円程度、それに対してSM調教師瞳は10000円程度で取引されています。
つまり、一本当たりを引けばそれを売却してさらに200本のジーコサッカーが買えるわけです。(200ジーコ=1SM のレート)
これはジーコサッカーマニアからは「ジーコガチャ」と呼ばれています。(要出典)
ちなみに「SM調教師 瞳」で瞳は調教される側です。
タイトル詐欺です。